朱音の金欠限界オーディオブログ

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TRN Conch 価格帯で考えるとありえない付属品と音質!中華イヤホンの楽しさを詰め込んだ一品

こんにちは朱音です!!

今回は巷でエントリークラス一強と噂される
「TRN CONCH」を自費で購入し中華イヤホンの魅力を広めるた
レビュしていこうと思います!!

付属品や商品画像等に興味がない場合は・音質ついてまで読み飛ばしてしまっても

大丈夫です!

 

 

TRNについて

trn-audio.com

TRNは2017年に設立され、主にイヤホンを中心にBluetoothイヤホンやモジュール他にもアップグレードケーブルなどを取り扱っており、最近では製品クオリティなども高めてきてるオーディオメーカーだ。

 

製品ラインナップとしてはエントリークラスが多いイメージだが、
9ドライバーを搭載したVXproを一万円台で展開したり技術とコストパフォーマンㇲをしっかりと両立した良いメーカーだと思う
ハイエンドラインナップであるTRN BAX proは巷の評価も高く寒色系のサウンドと多ドラを強みとしている印象を受ける

CONCHと技術について

「TRN CONCH」はTRNが展開しているOCEANシリーズの第一作として展開されたモデルです、なお現在は第二作としてOLCA、第三作としてMEDUSAなどが展開されています。

名前のCONCHですが意味は巻き貝という意味らしいです。

本機は10mm二重磁気回路にDLC(ダイヤモンド・ライク)振動板を採用したダイナミック・ドライバーを搭載、亜鉛合金によるハウジングと音色を変えられる3種のフィルターギミックを付属し、尚且つ2.5/3.5/4.4mmに対応するプラグ交換式ケーブルを採用したギミックと高価格機顔負けの豊富な付属品を搭載した意欲的なモデルとなっています


音の要となるDLC振動板は振動板に対して非晶質の硬質炭素被膜を被せることで高域特性を向上させる効果がある。

今回視聴した際にも中音から高音域にかけて丸すぎず、尖りすぎてもいない良い塩梅の出音と感じた為、一定以上の効果を発揮しているものと思われる

交換式フィルターについて

本機は三種類の交換式フィルターが付属しており、自分の好みに合わせて音色を変化させることが可能となっています、このギミックは意外としっかりしており其々のフィルターに応じて明確に差を感じる事が可能となっています



周波数特性から見て取れる各フィルターの特性としては
黒フィルター・本機の標準としてデフォルトで装着されているフィルター
青フィルター・黒フィルターよりも高音域を強調するフィルター
赤フィルター・黒フィルターよりも中音から高音を減衰するフィルター(相対的に低音が強調される)の三種類です、ねじの加工精度はほどほどであまり強引に装着を試みると潰れてしまいそうですので慎重な取り扱いをするほうが懸命かと思います。

各フィルターの変化などについては音質の項目で触れますので一旦このへんで付属品等に進みたいと思います。



パッケージ・付属品


OCEANシリーズと言うことで海をイメージとしたスリーブとなっています
スリーブのデザインは結構良いですね、
スリーブを取り外すとシンプルな中箱が出てきます。

付属品の内容としては

  • イヤホン本体
  • プラグ交換対応ケーブル RedChain
  • 2.5/3.5/4.4mmプラグ
  • 三種のフィルター
  • T-Ear Tips
  • 黒イヤーピース
  • フォームイヤーピース
  • ハードケース

やはり特質すべきは安くとも1万円以上のモデルでの採用が多いプラグ交換式ケーブルでしょう、この5千円付近の価格帯で搭載してくるのは異常とも言えます
この1台から初めて、今後バランス接続に対応したDAC/DAPを購入する方など、
中華イヤホンの沼に落ちるには最適な1台なのではと著者は思いましたw
その他には三種類の音色を自由に付け替えることが出来るフィルターギミックや
同社の3ペアで1200円前後で発売している、
ハイグレードイヤーピースであるT-Earが付属しており、本機にに対する”気合”の入れ様が伺い知れますね。

 

装着感について

 

イヤホン本体は液体金属で形成されておりビルドクオリティは高いです、
亜鉛合金という素材の為か少し重量がありますが装着してしまえばそこまで気になりませんでした。

装着感は個人差が有ると思いますが自分の場合は耳の穴の小ささと耳介の深さがあまり無い為か、本機は刺さりはするが少し揺れるような遊びがありました、
このような印象はNICEHCKのF1PROでも感じた為、個人的にはイヤホン本体に突起があり耳介に刺さるタイプが好みではあります。

このあたりは個人差があるのであくまで参考程度にお願いします。

 

ケーブルについて

 

付属のケーブルは同社から1980円で発売されているプラグ交換対応アップグレードケーブルRedChainだと思われます、2芯OFC銅線と2芯銀メッキOFC銅線の4芯でかなり音への味付けの強いケーブルだと感じました。

取り回しについては細さも相まりかなり自由自在に取り回せ尚且つPVC被覆に覆われているのでタッチノイズ等は少なめだと思います

 

視聴環境

 

試聴にあたって使用するDACは「FiiO K7」で384kHz/24bit設定 L-GAIN 4.4mm接続
イヤホン本体は箱出しの状態で黒フィルターにT-ear tipsを使って試聴を行っていきたいと思います。(画像では別のイヤピが装着されていますが写真が後撮りの為です...)

再生はAmazon musicのストリーミングでロスレス・ラウドノーマライゼーションON・排他モードで試聴していきます

 

音質

*あくまで私個人の感想であり内容を保証するものではありませんご了承下さい

また提供品故に、ネガティブな要素を排除して手放しの称賛を行う事は決してありませんのでご安心下さい*

 

音の印象

寒色系らしいキラキラとした高音が特徴でボーカル等も澄み渡る抜け感がありつつも女性ボーカルなどの表現力も高い印象を受けました
1DDの本機ですが正直な所50Hzから下のサブベース領域には少しの量感不足を感じました・・・

価格帯と付属品を考慮すれば全体的な完成度は高めで低価格機にありがちとされる高音域の乱れ等も無く、音についてもしっかりと作り込まれている印象を受けます

 

サブベース~低音 

サブベースはイマイチですが、低音は厚めの音でアタック感も強め、
二重磁気DDドライバーらしい力強くハリのある低音を聞かせてくれます

open.spotify.com

100Hz~200Hzのタムの音などをしっかりと厚みのある音を奏でてくれています
20秒あたりからの60Hz~80Hzのサブベースでは少し物足りなさを感じるのは否めませんが決して鳴っていない訳ではなく、寒色系の味付けで控えめと言った塩梅でしょうか

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低音からサブベースにかけてのリファレンスとして使っている楽曲です
イントロから100Hz → 60Hz → 50Hzとベースラインが鳴っており量感が均一であるかを聴いています
本機はやはり100Hz → 60Hz までは均一に聞こえますが50hzが少し少なめに感じます

 

上記の点から見て低音~中低音の質、は良好ですが低音の量感とサブベースが少し不得手と言った所でしょうか?
個人的には寒色系のイヤホンはサブベースを意図的に抑えることで見通しの良い音にしようという意図を感じることが多いです、本機は1DDながら各音域、楽器などの分離感は良好で意図通りのサウンドだと思います

レンジの狭いJ-POPやアニソン等ではこの不得手はそこまで気にならずに、
分離感の高さだけを享受することが出来ると思います
洋楽やクラシックなどのレンジの広い音楽を主として聴く人にとっては少しデメリットとなり得るかもしれません

 

中低音~中音~中高音

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この楽曲は音数が多いですが各楽器の分離感は良くラスサビのボーカルはクリアで澄み渡ったサウンドです、
しかし必要な場面ではちゃんと力強さを感じさせてくれるため歌ものとの相性も不足はありません。
またドラムのアタック感は良く間奏などで挟まれるライドシンバルの音は艶やかかつ広がりのある音で本機が
しっかりとV字傾向のサウンドだと言うことを理解させてくれます

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主にピアノの粒立ち、イントロのサステインを聴いています本機はイントロなどでは伸びやかで余韻のある音を聴かせてくれますが、
間奏などではしっかりリスカピアノの疾走感を感じさせてくれます。
中高音から高音にかけての解像度が高い本機が鳴らすピアノなどの音は非常に上質なものだと感じました


中音域に関しては粒立ちも良くテンポ感の速い曲などと相性が良いように感じました
そういう曲はえてして音がゴチャついてしまう事もありますが本機は高い分離感と、
クリアなサウンドによってしっかり各楽器を追うことが出来ます。
また中高音の表現力なども一聴の価値があり、本機で試聴する女性ボーカルは価格以上の体験価値があると思います、ただ試聴する曲によってはさ行の刺さりが少し気になる場合もありました。

 

高音域~超高音域


高音域はこのイヤホンの本領といった所でDLC振動板のおかげか、かなり再現性は高いと感じました。
個人で気にはDDイヤホンの高音域はもう少しもっさりしているという偏見があったのですがそれは見事に裏切られました・・・

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この楽曲は高音域のリファレンスとしてかなりお気に入りで
シンバルが如何に滑らかに響くかを基準として見ています、本機は到底5K帯とは思えないほど滑らかで艷やかに聴かせてくれました

 

高音域については寒色系として申し分のない小気味よくシャリシャリしすぎないサウンドという印象を受けました、またDLC振動板のメリットであるの伸びやかさを感じることもあり価格以上の完成度は高いと思います

フィルターとイヤーピースの相性など

赤フィルターについて

赤フィルター+T-ear tips

  • 音が少し痩せる
  • 女性ボーカルが引っ込む
  • 全体的にのっぺりとした音に
  • 刺さりが少しだけ改善

この組み合わせ関して正直おすすめできません、
確かにウォームなサウンドには寄りますがそれと同時に高音域まで削ってしまい
全体的に平べったい音と鳴ってしまいました    

 

赤フィルター+黒イヤーピース

  • 音の重心が少し下に落ちる
  • 高音域の刺さりが改善
  • 低音が改善
  • 女性ボーカルが少し引っ込む

個人的にはTRNらしいクリスピーなサウンドが好みじゃない場合はこの組み合わせをおすすめします、黒フィルター、青フィルターに比べ伸びやかさなどは少し劣る部分を感じますが、さ行などの刺さりを感じることは減ると思います。

 

青フィルターについて

青フィルター+T-ear tips

  • 中高音の抜け感が向上
  • 高音がよりキラキラとしたサウンド
  • 刺さりは少し改善
  • 低音が少し向上

寒色が好みな個人的には好きな組み合わせです黒フィルターからもう1段解像度が上がり、ボーカルが少し前に出てきます
中音から高音にかけての抜け感、見通しの良さ、キラキラとした艶が増え、低音は黒フィルターよりは少し改善を感じました、
後述の青フィルター・黒イヤピと比較すると中高音が寄り強調されるが低音が少し物足りなくはなります。
トレードオフではありますが高音を重視する方はぜひ一度試して欲しい
組み合わせです。

 

青フィルター+黒イヤピ

  • 中高音の抜け感が少し向上
  • 低音が向上
  • 刺さりは改善
  • 低音が赤フィルターほどではないが向上

個人的にはこの組み合わせが一番バランスが取れていて好みです
黒フィルター+T-ear tipsも同じくらい良いのですが、海外産POPSなどを聴いた時に
低音の不足感を感じることが多かったため低音域をしっかりと持ち上げてくれるこの組み合わせはイヤホンの弱点を補いつつ長所を伸ばしてくれるベターな選択だと思います


リケーブルについて


今回はリケーブルによってもう1段階上の体験を試みるべく4種類のケーブルを試してみました。

NICEHCK AceOrpheus 3.5mm

  • 音場・定位感が向上
  • 弱ドンシャリからどこも強調されていない音に
  • 高音域が伸びやかに

相性としては悪くはないですが弱ドンシャリからフラットな音の傾向に変わってしまうため、面白さ・楽しさという面ではあまりオススメ出来る組み合わせではありませんでした

NICEHCK LightLove 3.5mm

  • 低音の量感が向上
  • 低音が少しタイトに
  • ボーカルは一歩手前に出てくる
  • 中音から高音域の粗さが取れる

低音の量感・質を共に向上させてくれて尚且つボーカルが埋もれないように一歩前に、
中音域から高音域の音の滑らかさが向上し粗さのようなものが取れより良いリスニングをさせてくれる印象を受けました

YONGSE MARS 4.4mm

  • 低音がよりソリッドに
  • 音場は少しだけ向上
  • ボーカルが一歩手前に
  • 高音域の解像度が少しだけ向上

劇的な変化はありませんが全体的に少しずつ向上するような印象を受けました
なるべく原音のバランスを崩したくない場合は一考の余地はあるかも知れませんが
コストパフォーマンスはあまり良くありません

YONGSE ALPINE 3.5mm

  • 相性の問題か全体的に音が痩せる
  • ボーカルが引っ込んでしまう
  • 低域がよりウォームに
  • 高音域の伸びやかさが減る

個人的にこの組み合わせは相性が悪いのかお互いの特性が反発するような印象を受けました、寒色系のサウンドの良さが損なわれ全体的に音像が崩れるような印象です

リケーブル総評

付属のRedChainがかなり味付けの濃いケーブルだと感じました、CONCH自体もこれをベースにチューニングされている為か複数のリケーブルを試しましたがしっくり来る物は少なかったです。
個人的に上記の4種の中ではNICEHCK LightLoveが一番バランスよくCONCHの音質を引き上げてくれるためオススメと言えます。

 

総評として

本機「TRN conch」は巷の噂通りエントリーモデルとして価格以上に高水準に纏まった1台だと感じました。
自分が感じた音の傾向は低価格帯にありがちとされる寒色とは名ばかりのスカスカサウンド等でもなく、中高音から高音域に掛けてはDLC振動板を採用したドライバーなどによって価格以上のパフォーマンスを発揮していると思います
低音はあと一歩の惜しさはありますが付属品などもしっかりと拘り、購入者に中華イヤホンのクオリティの高さを綺麗にパッケージングした1台だと感じました

個人的な意見ではありますがフィルターギミックと二種のイヤーピースなどのカスタマイズによる、音の”変化”をこの一機だけで楽しめる本機は初心者に向けたエントリーモデルとして、また中華イヤホン沼へのゲートイヤホンとして優秀だと感じましたw


というわけで今回はここまでとなります!
意図せず長文レビューなってしましましたがご覧くださり有難うございました!
近い内にまた提供品を受けてのレビューも予定しておりますのでお楽しみ!

またね~!!

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